戦闘車、ドキュメンタルが地上波より面白くないのは何故か
最近CMやらYouTubeの広告やらで最早イラッとくるようになってきた、ダウンタウン浜田さんの「戦闘車」、ダウンタウン松本さんの「ドキュメンタル」を2つとも一気見しました。
正直結構期待してたんです。「戦闘車」は、昔のお笑いウルトラクイズみたいな展開を期待してて、「ドキュメンタル」には、笑ってはいけない的な面白さを期待してました。
でも、結果的に言えば、「うーん、面白くない」っていうのが率直な感想です。なんていうか、こんなはずじゃなかったっていうか、どうしてこうなった!!みたいな。
テレビじゃ出来ないことをやってくれそう
僕の期待は、「テレビじゃ出来ないことをやってくれそう」という一心でした。僕は、「最近のテレビは面白くない」って思ってる人だったんです。まあこんなこと言いながらいつも部屋ではテレビ流れてるんですけど。
CMでも、「Amazonはモザイクなしでいいんじゃー!!」って叫んでるシーンが使われてたりして、とにかく、テレビとは違う新しいことをやるってAmazonの姿勢が見えたんです。
昔、テレビで当たり前に出来たことを、Amazonなら出来るって気がしたんです。
戦闘車なんて明らかに、滅茶苦茶な金がかかってる。今の地上波じゃ出来ないであろう金がかかってる。だけどなんていうか、率直にいえば、面白くなかった。
ドキュメンタル全シリーズ見たけど全シリーズ面白くなかった
なんていうか、地上波の方が断然面白かったです。深夜のディープな感じも、ゴールデンの華やかな感じもなくて。
地上波じゃできないことってこんな面白さなんでしょうか。
こちらの記事では「下劣なお笑い」が賛否を呼ぶと書かれていますが、そういう訳じゃないと思います。
僕は陰茎の露出という言葉だけで笑う程度には下ネタが好きです。だから、そういうシーンは面白かったんですよね。
違うんですよ。シンプルに面白くなかったんですよっていうか。
ボケが宙ぶらりんになってる
言い方が悪いですが、「ボケが宙に浮いて、面白くないまま消滅していく」って場面がドキュメンタル にはたくさんあります。
まあこれは当然なんですよ。だってツッこんだら面白くなっちゃうんですもの。面白くなったら笑っちゃうし、企画が破綻してしまいます。
でも、それってそもそも企画自体がお笑いとして破綻してるんじゃないかなって思うんですよね。
いやそれで面白かったらいいと思うんですけど、面白くないと思う人にとってはただただ、つまらないだけになってしまいます。
内輪感がすごい
面白い瞬間は何度もありました。でも、ずっと笑っていたかと言われると嘘になります。期待が高すぎたんですかね。
その原因の1つが、ドキュメンタルの内輪で楽しくやってる感にあると思います。まあ台本というか決まった流れもないんでしょうし(多分)、そういう雰囲気が出てしまうのも仕方ないのかもしれません。
ガキ使の笑ってはいけないの面白くないとこだけ見てる感じ
全体的に、間延びしてる感が凄いなあ。って思いました。何度も早送りしたくなりました。
スベってる(言い方悪い)シーンも使うのは別にいいと思うんですが、それがあまりにも長い。最大瞬間風速みたいのはえげつないものがあるんですが、普段がそよ風すぎるといっても良い。
松本さんの気取ってる感がイタい
僕が個人的に一番気にかかってるのは、松本さんがすごい気取ってること。映画撮った俳優のインタビュー聞いてるみたいな感じ。
ドキュメンタル2の冒頭の「隠れドキュメンタリアンが増えてる」とか、「見てることが一種のステータスみたいな」とか、おそらく誰もそんなことは思っていない。
偉そうですいません。でもいつからこんなつまんない人になってしまったのか…リンカーンの時みたいに「死ね!!」って叫ぶような松本さんに戻って欲しい。
全体的に、ちょっとお洒落な雰囲気というか差別化された感じにしたいのかもわからないんですが、気取った雰囲気出てるのはあまり良くないなっていうのが実直な感想です。
戦闘車は見るのやめようかなって思ったぐらい
見てれば面白くなってくるだろうと思ってはいたのですが、最後まで面白くならなかったです。例えるのであれば、「お正月の生放送でぶっ飛んだことやって失敗した」みたいな空気感。
こちらの記事も参照。
またしても内輪感がすごい
うーん…これはある種逃れられないものなんでしょうか。「芸人がみんなでワイワイやってる」っていうのは伝わってくるのですが、それ以上でもそれ以下でもなかったです。「飲み会で先輩3人が昔の話で盛り上がってる中愛想笑いしながらビール飲んでる時」みたいな空気感がありました。
テレビって視聴者の為って雰囲気があると思います。僕たちを笑わそうとしてるというか、そんな感じ。でも、ドキュメンタルにせよ、戦闘車にせよ、そういう雰囲気がありませんでした。なんていうか、置いてけぼり感。
アカンアカン!って臨場感がなかった
お笑いウルトラクイズみたいな「アカン!死人出る!!」みたいな感じがなかったのが残念。芸人は死ねって言いたいんじゃないんですけどね。
ただただ車が壊れるだけ。YouTubeでニュースの事故映像見てる方がまだ面白かった。
別に、「それをやれ!!」と思ってはいないのですが、浜田さんの「お前ら全員殺す」というパワーのあるCMから、それぐらいの期待をしてしまった。
どうしておもしろくないのか
でも、どうしてこんな風になってしまうんだろうとふと思ったので、どうして面白くないのかを個人的に考察してみようと思います。
業界の人から見れば、「てめえに何が分かるんだよ」ってなるのかもしれないのですが、こんな風に考える人もいるんだよ!ぐらいに思っていただければ嬉しいです。
お客さんの笑いがない
内輪感を出してる原因は、お客さんの笑いがないことが原因の1つのように思えます。なんていうか、あっここが面白いんだ!僕も笑おう!!みたいな指針が出来るんじゃないかなと。
「笑ってはいけない」は、ゲストは笑えませんが、見てるお客さんの笑いが入っています。だから、盛り上がってる雰囲気が出ると思うんです。
「笑ってはいけない」の沈黙は、沈黙の間にお客さんの笑いが入ります。でも、ドキュメンタルの沈黙にそれはない。一緒に盛り上がれる感じがないというか。
個人的には、面白い沈黙がなかったのかなと。
生放送みてるみたいなグダグダ感
なんていうかグダグダ感が凄い。地方局のお昼の番組みたいなグダグダ感がある。最初の方にも言いましたが、瞬間最大風速はえげつないんですよ。でも普段の「そよ風感」がえげつない。
テレビというか地上波とは違ったアプローチでやるのが、Amazonの魅力なのかもしれないんですが、個人的には、地上波ってすげえんだなって再確認した感じです。
総括:地上波すげえ
いやあ地上波ってすごいんですね。「テレビ離れ」なんて言葉を聞いて久しいですが、僕個人としては、バラエティに関しては未だにテレビを見続けると思います。
「地上波でできることは少ない」なんて嘆く芸人さんをよく見ますが、多分、地上波で出来ることに縛られてたほうが、芸人さんって面白いんじゃないかなあって思いました。
でもなんやかんや見ちゃうのはCMのインパクトに負けてしまうからな気がする。でも松本さんなんで映画監督みたいな気取った雰囲気なのかが本当に分からない。ていうかあのスタジオのお洒落な雰囲気いる?
以上。